「最近、お通じのためにトイレで長時間頑張ってしまう……」 「しっかり食べているのに、なんだか出口で詰まっている感じがする」
そんなお悩みを抱えている40代以上の女性の皆さん。実は、その便秘の原因は「腸の動き」だけでなく、「骨盤の形の変化」にあるかもしれません 。
2026年に発表された最新の研究レポートをもとに、便秘と骨盤の意外な関係、そして今日からできる解決策について、親しみやすくお話ししますね 。
1. 便秘が続くと「骨盤の中」が変化する?驚きの研究結果
最新の調査では、40代以上の女性の骨盤を詳しく分析したところ、便秘がある方には特有の「構造の変化」が見られることがわかりました 。
・直腸瘤(ちょくちょうりゅう)の影響
直腸の壁が腟の方へポコッと袋状に飛び出してしまう「直腸瘤」があると、便秘になるリスクが約1.9倍も高まります 。本来出口に向かうはずの便がその袋に逃げてしまい、うまく出せなくなるのです 。
・子宮の下落と便秘の相関
強くいきんだ時に子宮が通常より低い位置まで下がってしまう状態(子宮脱・下垂)も、便秘の発生と深く関わっています 。子宮が下がると、背後にある直腸を圧迫し、通り道を邪魔してしまうことがあるからです 。
・放置すると2.5年でさらに進む恐れ
便秘のない方は2年経っても骨盤の形は安定していますが、便秘の方はわずか平均2.5年の間に、膀胱や直腸がさらに下がったり、骨盤を支える筋肉の隙間が広がったりしてしまうことが確認されました 。

2. 悪循環をストップ!今日からできる「スッキリ解決法」
「出ないから」とトイレでムリにいきみ続けると、その圧力がさらに骨盤を傷め、より重い便秘を招く……という負のスパイラルに陥ってしまいます 。まずは以下の対策を試してみましょう。
① 魔法の「排便姿勢」を取り入れる
姿勢を変えるだけで、便の通り道はグッとスムーズになります。
- 前かがみ&足台の活用:便座に座ったら少し前かがみになり(ロダンの『考える人』のようなポーズ)、足元に20〜30cmほどの台を置いて足を乗せましょう。膝が腰より高い位置に来ることで、直腸と肛門の角度が緩やかになり、いきまなくても出やすくなります。
② 骨盤底筋(こつばんていきん)をいたわる
骨盤内の臓器を支える土台となる筋肉を、優しくケアしましょう。
- 締めすぎない・いきみすぎない:過度な力みは骨盤底へのダメージになります 。
- 骨盤底筋トレーニング:肛門や腟をギュッと上へ引き上げるように締め、数秒キープして緩める運動を、家事の合間などに取り入れてみてください。土台が安定することで、臓器の下落予防につながります 。
③ 水分と「水溶性」食物繊維を意識する
便が硬いと、どうしても強くいきむ必要が出てしまいます。
- こまめな水分補給:1日1.5〜2リットルを目安に。
- ネバネバ・海藻類:便を柔らかく保つために、海藻やオクラ、納豆などの水溶性食物繊維を積極的に摂りましょう。
院長からのメッセージ
「便秘くらいで病院に行くなんて……」と思っていませんか? 便秘は、ただお腹が張るだけでなく、将来的な骨盤のトラブルを防ぐための大切なサインです 。 「最近、以前より出すのが大変になった」「残っている感じがしてスッキリしない」という方は、一人で悩まずにぜひご相談ください。
あなたの毎日が、もっと軽やかで笑顔あふれるものになるよう、私たちが全力でサポートします!
【参考文献】
- You J, et al. (2026). Characteristics and evolution of pelvic floor structures in female patients aged over 40 years with constipation-a retrospective cohort study. PeerJ 14:e20783.

