こんにちは!イチ*ビル消化器内科クリニックみうらの院長、三浦こうです。
「健康診断の結果が返ってきたけど、尿酸値が7.0を超えていた…」「でも、どこも痛くないし、風が吹くだけで痛いっていう『痛風』じゃないから大丈夫でしょ?」
もし、あなたがそう思っているなら……ちょっと待ってください!実は、「痛くないから大丈夫」が一番危ないんです。 今回は、尿酸値が気になる皆さんに知っておいてほしい「尿酸コントロールのコツ」をやさしくレクチャーしますね。
そもそも「尿酸」って悪者なの?
「尿酸=悪者」というイメージが強いですが、実は尿酸には、体を守る「抗酸化作用」という大切な働きがあります。
問題なのは、体内で作られる量(産生)と、外に出される量(排泄)のバランスが崩れ、体の中に溜まりすぎてしまうこと。これを「高尿酸血症」と呼びます。一般的に、血液中の尿酸値が 7.0mg/dL を超えるとこの状態に該当します。
尿酸値が上がる主な原因
- 生活習慣の乱れ: 食べすぎや、お酒の飲みすぎ
- メタボ・肥満: 高尿酸血症はメタボリックシンドロームの「周辺徴候」とも言われ、非常に関連が深いです
- 運動不足や服用薬の影響
痛くないのに、なぜ放置してはいけないの?
高尿酸血症の怖いところは、自覚症状がないまま体の中でトラブルが進行することです。 放置していると、以下のような病気を招くリスクがあります。
- 痛風発作: ある日突然、足の親指の付け根などが激痛に襲われます
- 腎障害・尿路結石: 尿酸の結晶が腎臓や尿管に悪影響を及ぼします
- 心血管疾患: 高血圧や糖尿病などを合併しやすく、動脈硬化が進んで脳卒中や心筋梗塞につながる恐れもあります
「痛くない」のは「治っている」のではなく、「嵐の前の静けさ」かもしれません。
今日からできる!尿酸コントロール6か条
数年前までメタボ気味だった私の患者さんも、この方法で今では元気に自転車通勤をされています!
1. 食事は「バランス」と「腹八分目」
天丼などの単品メニュー(丼もの)よりも、主食・主菜・副菜が揃った「定食」を選びましょう。エビ、レバー、白子、干物などはプリン体が多いので控えめに。
2. お酒は「適量」が鉄則
アルコール自体に尿酸値を上げる作用があります。
- ビール: 350〜500mL程度まで
- 日本酒: 1合程度まで これくらいを「目安」に楽しみましょう。
3. 水やお茶を1日2〜2.5L飲む
水分をたくさんとることで、尿酸が尿に溶けやすくなり、尿路結石のリスクを下げられます。ジュースではなく、水やお茶を選んでくださいね。
4. 有酸素運動をコツコツと
ウォーキングなどの軽い運動は効果的です。 ただし、息が切れるような激しい運動は、逆に尿酸値を上げてしまうので要注意!
5. ストレスを溜めず、よく眠る
意外かもしれませんが、睡眠不足やストレスも尿酸値を上げる要因になります。
6. お薬は指示通りに
医師からお薬を処方されたら、自分の判断でやめないことが大切です。症状がなくても「目標値(6.0mg/dL以下)」をキープし続けることが、将来の健康を守ります。

よくある質問(FAQ)
Q:ビールを「プリン体ゼロ」に変えれば、いくら飲んでも大丈夫?
A:残念ながら、アルコールそのものが尿酸値を上げてしまうので、飲みすぎれば同じです。「適量」を心がけましょう。
Q:一度薬を飲み始めたら、一生飲み続けなきゃいけないの?
A:生活習慣の改善によって数値が安定すれば、減量したり中止したりできる場合もあります。まずは数値を目標値まで下げ、その状態を維持することが先決です。
院長からの一言
高尿酸血症は、あなたの体が「これまでの生活を見直して!」と出しているサインです。 「尿酸とお友達」になれるよう、一緒に少しずつ生活を変えていきませんか?
気になる数値が出た方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。あなたのライフスタイルに合わせた無理のないアドバイスをさせていただきます。
「次の休みには、病院へ行ってみようかな?」 そう思った時が、健康への第一歩です!

