数字でわかる大腸がん検診の大切さ!まだ症状がない今こそ知ってほしいこと

「検診の案内が届いたけれど、今はどこも痛くないし、忙しいから来年でいいかな…」 

そんなふうに思って、封筒をそっと机の隅に置いたことはありませんか? 

仕事に家事、子育て。毎日を一生懸命に過ごしていると、自分のことはどうしても後回しになりがちですよね。 でも、消化器内科の医師として、そして皆さんの健康を守るパートナーとして、これだけは伝えさせてください。

大腸がん検診は「時間ができたら受けるもの」ではなく、「元気な今だからこそ受ける価値があるもの」なんです。 

今回は、なぜ「今」なのか、数字をヒントにひも解いていきましょう!


1. 大腸がんは「特別な誰か」の病気ではありません

「自分は健康だから大丈夫」と思いたいものですが、実は大腸がんは非常に身近な病気です。

  • 年間の診断数: 154,039人(2023年) 
  • 年間の死亡数: 54,416人(2024年) 

この数字に驚かれる方も多いかもしれません。 大腸がんは決して珍しいものではなく、統計で見れば私たちにとって最も注意すべきがんの一つです。 

ここで大切なのは、「症状が出てから」では一歩遅れてしまう可能性があるということ。 まだ何も困った症状がない今のうちに、定期的にチェックしておくことが、何よりの安心につながります。 

2. 40歳を過ぎたら「年1回」の習慣を!

大腸がん検診は、40歳以上の方が年に1回受けるのが基本のルールです。 

「いきなり大腸カメラ(内視鏡)をするの?」と不安になる方もいらっしゃいますが、まずは「便潜血検査」という、体に負担の少ない方法から始まります。 

なぜ2日分も採るの? 大腸がんやポリープからの出血は、毎日必ずあるとは限りません。 たまたま出血がない日の一回分だけだと、異常を見逃してしまうリスクがあるため、「2日法」でしっかりサインを拾い上げます。 

3. 実は「受けていない人」の方が多いという現状

現在、日本の大腸がん検診の受診率は40%程度にとどまっています。 国が目標としている60%には、まだ届いていないのが現状です。 

  • 「忙しくて時間がない」 
  • 「便を採るのが面倒」 
  • 「なんとなく怖い、気が進まない」 

そのお気持ち、よくわかります。 でも、「みんなが受けていないから」と流されてしまうのは、せっかくの健康を守るチャンスを逃していることと同じかもしれません。 

4. 一宮市民なら「ワンコイン500円」で受けられます

もし費用がネックになっているなら、ぜひ一宮市の制度を活用してください。

一宮市にお住まいの40歳以上の方なら、年に1回、わずか500円で検診を受けることができます。 

病院に長時間拘束されることもなく、まずは自宅で便を採って提出するだけ。 500円という「ワンコイン」で将来の大きな安心を買えると考えたら、これほどコストパフォーマンスの良い投資はありません。 


よくあるご質問(FAQ)

Q. 便潜血検査で「陽性」が出たら、必ずがんなのですか?

A. いいえ、必ずしもがんとは限りません。痔やポリープによる出血の場合も多いです。ただし、どこかで出血しているサインであることは確かなので、その場合は必ず大腸カメラなどの精密検査を受けて、原因を確かめることが重要です。 

Q. 全く症状がなくても受けるべきですか?

A. はい!大腸がんは初期には自覚症状がほとんどありません。「元気な今の状態」を守るために受けるのが検診の本来の目的です。 


院長からメッセージ

数字を並べると少し怖く感じてしまったかもしれませんが、私が伝えたいのは「怖がってほしい」ということではありません。 「今のうちに動けば、守れる未来がある」。 

もし「今年はどうしようかな」と迷っているなら、今がまさにベストなタイミングです。 一宮市の検診案内が届いている方は、ぜひチェックしてください。

不安なことや分からないことがあれば、どうぞお気軽に当院へご相談くださいね。 あなたの「これから先の安心」のために、最初の一歩を一緒に踏み出しましょう! 

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<監修>

イチ*ビル消化器内科クリニック 院長

消化器病・消化器内視鏡専門医

三浦 昂